『最後の長野ReaL4期生として』

大学生、大学院生の皆さん、こんにちは。
信州大学大学院のTと申します。
ReaL卒業にあたり、blogを書きましたので、読んでみてください。

私は、感性工学という学問を極め、私自身に合った職を見つけるために大学に入りました。
私の学んでいる感性工学とは、ヒトとモノとの関係性を定量的に表す学問です。例えば、小学校で使用していた学習椅子と新幹線の座席、どちらの方が座りがよいと感じますか?同じ椅子でも人間の臀部形状や着座時の体圧など「ヒトが座る」ということを想定して作られた椅子は座り心地がよくなると思います。これは椅子だけでなくすべての商品にいえます。
私は、高校生の時オープンキャンパスでこの説明を聞いたことを今でも鮮明に覚えています。これを聞いた私は、感性工学の重要性とそれを活かした就職のイメージを持ちました。もので溢れている現在、モノを作るのではなく、「ヒトが使うモノ」をつくるという学問は必要不可欠になると思いました。入学時、明確に就きたい職が決まっていなかったが本当にやりたいことを見つけたいと考えていた私は、この感性工学の専門性を極めれば、何にでもなれる!とワクワクしました。この学部に入り感性工学を極めることで私の将来の選択肢が広がると考え、大学に入りました。

大学に入り、一番得たことは、「自信」。学部4年間に加え、修士2年間という長い学生生活を送りました。また、学校の特別コースの加入や留学など研究の他にやらなければならないことがたくさんありました。しかし、がむしゃらにやるのではなく、期限内に正確に終わらせるために効率性を考え、自分自身をマネジメントする能力が付きました。その結果、多くのタスクがあっても目標を決め、結果を出すことができるという「自身」を持つことができました。就職するとこれは決められた時間内でやらなくてはいけません。社会人として新たに自分をマネジメントする能力を身に付けさらに「自信」を持ちたいと思います。

このような大学生活を送る中、4年生の2月にReaLに入りました。私は夏のインターンに参加しつつも、就職活動の実態をまだつかむことができていませんでした。そこで、ReaLcafeに思い切って参加したところ同じ悩みを持つ仲間が、真剣に自分自身のことをさらけ出してディスカッションしている場を見て、ショックを受けました。
「雨が降ってきたときにビニール傘の値段を高くするか」という議題でグループディスカッションをしました。私は、シンプルなこの議題にどう考え始めればよいか困惑していましたが、同じグループの1人が、どこのお店で販売しているのか、と問題を詳細化していきました。どのように考えていけば良いのかを口に出すことでグループ間で考えを共有できていることが今までの私には考えたこともない状況でした。これこそ、就職活動だけでなく社会で生きていくために必要なことだと思い、ReaLに入り自分自身をごまかさずさらけ出すことを学ぶことを決めました。

特にReaLでは「行動力」を学びました。それまで私は、何かやる時や決め事をするときも、周りの人がやっているから、それが当たり前だから、となんとなく過ごしていました。それは、就職活動に対しても同様でした。しかし、ReaLに参加していくうちに、就職することに対して真剣に考え、悩んでいる仲間の姿を見て「私は、なぜ就職したいのだろう」と考えるようになりました。西村さんに何度も相談し、ノートに就職した私と進学した私を文字にしました。インターンシップに11社参加するなど就職活動も全力で行いました。自分自身のことをあれほど考え、悩んだのは初めてでした。しかし、あの期間に自分をごまかさずに考えたからこそやりたいことや目標が見つかりました。そして、長野ReaLの同期は全員就職していく中で私は大学院進学を決心しました。悩みに悩んで見つけた目標だからこそ大学院生活でも毎日無駄にしないように研究だけでなく新たに大学の特別コースに参加したり、留学にも挑戦したりしました。また、目標があったからこそ大学院での就職活動ではぶれることなくやりたいことができる会社を選ぶことができました。

長野ReaLの4期生である同期には感謝してもしきれません。私たちは、今のチーム力ある長野ReaLとは違い、個人個人が自らのことを真剣に考え、ReaLcafeでお互いフィードバックするスタイルでした。しかし、その真剣に考え悩む姿を見れたからこそ、私も悩みぬくことができたと思います。
また、長野ReaLの後輩の活躍はわたしの活力の1つでした。長野ReaL自体に参加することはなかなかできませんでしたが、11月19日の「信!ポジウム」に参加させていただいた時、大勢の学生の前で活躍している後輩を見て長野ReaLをここまで素晴らしいものにしてくれたことへの感謝と私も負けてられないなという競争心を持ちました。同期の皆にも見せてあげたかったです。長野がアツいぞ!
わたしにとってReaLは大きな一歩を踏み出す「行動」を起こせる場所だと思います。それは、同期に教えられ、後輩と高めあいながら、そして西村さんという心強いサポートがあったからだと思います。本当にありがとうございました。

ReaLという場所は、ただ就職活動をする場所ではありません。何のために働き、何のために生きるのかを真剣に考えることができるところです。なんとなく就職活動していませんか?就職活動は、自分自身と向き合って仲間と真剣に共有できる最高の機会です.就職だけでなく自分という人間を理解する手段としてReaLに参加していただけたら嬉しいです。

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実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaL

実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaLは、高校2年~大学4年を対象にコミュニケーション能力、語彙力、人間力を鍛える実践型就活&キャリアデザインゼミナール。机上の論理を学習する大学の講義形式ではなく、リアルな就業現場見学、各業界のビジネスパーソンとの勉強会、実体験に基づいた企業研究、将来のキャリアデザインを行ったうえで納得した内定取得98%の成果をあげ、11年間で900名以上の社会人を輩出している画期的なゼミナール。