こんばんは!9月よりパイロットの訓練に入ります、Eです。今回は6月から8月までの間に計3回開催させて頂きました、Dreamプロジェクトについて書かせて頂きます。
ReaLとの関わりは、今年の1月、東京ReaL4期生であった従兄弟から就活セミナーに来てみないか、と誘われたのが始まりでした。
その時私は、S大学文学部の2年生に在籍していたと同時に、パイロットになるための養成学校の最終試験、面接を終えたばかりでした。就職活動を控えた3年生の先輩方と共に個人面接を想定したワークショップを行い、周囲の方々のはきはきとした受け答えに圧倒されたのを今でもよく覚えています。このセミナーの最後に、社会人の卒業生の方や、西村さんから「自分で考えて行動する大切さ」、「社会人の方とどれだけ話すか、場数を増やし、対等に議論することが将来活躍するために重要である」などのお話を聞いて、自分もここで社会についてより深く学びたいと思い、その日に入ゼミを決めました。その二週間後に、養成学校の合格発表があり無事合格を頂き、小学生からの夢への第一歩を踏み出すこととなりました。
ReaLでは、これから自身も男性の多い職業に就くため、GirLセクションに所属し、様々な分野で活躍されている社会人の女性からお話を伺ってきました。お仕事に対する姿勢や、ご家庭との両立など、この先私の人生においても必ず活かされる貴重なお話ばかりでした。しかしながらその一方で、5期生の先輩方が本格的に就職活動をされていく中で、今一つ自身は主体的に活動に関われていない部分がありました。そこで、西村さんと個別面談を行い、航空大学校へ入学する9月までにどうなっていたいかというお話をし、「より信頼される人になりたい」という結論に至りました。そこで企画したのが、Dreamプロジェクトです。6月から8月までの月に一回、大学1年生から3年生までを対象として、「早くから自身のキャリアについて考えるきっかけを与える」ことを目的としたセミナーを開催することになりました。私の妹も、将来自分がどんな仕事に就きたいのかわからない、就職活動に漠然とした不安がある、という事を話していた為、これは妹に対しても絶好の機会である、と感じました。5月のキックオフでアナウンスした際に、5期生の先輩方にサポーターとしてこのプロジェクトに関わって頂くことが決まり、10名もの先輩方が引き受けてくださったことが本当に嬉しく、絶対に成功させたいという思いがさらに強くなりました。6月開催の第一回では「大学生のハローワーク」をテーマとし、8名の方にお越しいただきました。集客の目標人数を10名としていた為、達成することができず悔しい思いをしましたが、参加者の方にキャリアデザインを考える大切さをお伝えし、結果として複数の方がReaLへ入ゼミして下さいました。これは目に見える結果であり、イベントを開催することの楽しさ、達成感を味わえた初めての経験でした。7月に行われた第二回は、このプロジェクトに必ず含めたいと考えていた企画でした。それはマナー講師である母に、就職活動に活かせる『実践的なマナー、コミュニケーションスキル』の講義をしてもらうという事です。当日は、20名以上の方々がご参加下さり、活気あふれる時間となりました。しかしながら、講師が自分の身内であったことから気の緩みが生じ、運営自体はあまりスムーズに行うことができませんでした。第二回もまた、反省点の残るセミナーとなってしまいました。
そして最終回がつい先日行われた、第三回『自分プレゼンテーション』です。
この第三回を開催するまでの過程が、私にとって最も厳しく、そしてタイトルにも書いた通り自分の弱さと真摯に向き合う機会を与えてくれた機会でした。8月半ばまで一か月間ヨーロッパに滞在していた私は、出国前、また滞在期間中に十分な報告・連絡・相談を行わず、サポーターの先輩方に第三回セミナーの開催は大丈夫なのか、とご心配、ご迷惑をおかけする事態となってしまいました。そして、帰国後もSNSを使った連絡しかしておらず、電話や直接会うといった、自分の肉声を使っての会話をしていませんでした。そこで開催のつい3日前、西村さんから「もう第三回の開催はやめよう。」「私は主体的にではなく、仕方なくやらされてこのセミナーをやろうとしていると感じる。」とお電話で厳しいお言葉を頂きました。あの時の焦り、何てことをしてしまったんだという後悔の念は、今思い出しても胸が苦しくなります。
それから、サポーターの先輩方一人一人と電話でお話をし、沢山のアドバイス、フィードバックを頂きました。このプロジェクトに対して、そして私に対して、どんな思いをもってサポートしようとしてくれていたのか、初めて知った瞬間でした。先輩方のご協力のお陰で、翌日には改めて開催するという事になりましたが、その日の事前ミーティングでも、私の判断の問題点についてや、「やってもらえるようにお願いします」といった受身な発言、姿勢に厳しいフィードバックを頂きました。自身の日常生活において、ここまではっきりと厳しく自分の駄目な部分を指摘し、正そうとしてくれる人はReaLの方々以外にいませんでした。
この数日のやりとりで、私にとってReaLがただ社会と触れ合う機会を与えてくれる、他の大学の方たちと交流できる仲良しのコミュニティではなく、自分を正してくれ成長する貴重な場となったのです。本番では12名の方々にお越しいただき、計三回のうち最も和やかに進めることが出来ました。第1回から3回までのすべての参加者の方に、「早くからキャリアデザインを考えるきっかけ」を与えられたか、というとそれは達成できなかったかもしれません。しかしながら、こうして足を運んでいただいた、行動したという事実は、参加者の方々にとって、何かしらのプラスの影響があったのではないかと考えます。
何よりも、このDreamプロジェクトは私の人生においてかけがえのない貴重な学びの機会となりました。冒頭に述べていた、「より信頼される人になりたい」という目標は、達成できませんでした。なぜなら、自分がこの経験を通して、直さなければいけない多くの弱み、欠点が浮き彫りになったからです。ですが、より信頼のおける人間になるには、頼りになるリーダーになるには、という問いに対して、一つ答えを持つことが出来ました。それは「どんな時も、努力をし続ける。」という事です。特に、自分の弱点、欠点を改善する努力を怠らないことが、自分を磨く上でも、そしてこの人ならば信頼できる、と思ってもらえるように、必ず貫くべき姿勢であると学びました。
弱みを改善する努力を続けるには、まず自分の駄目な部分から目を背けず向き合わなければなりません。その向き合う機会を存分に与えてくれたのが、ReaLという場所でした。あと五日後には初めて親元を離れ、新しい土地でいよいよパイロットになるための訓練が始まります。その際自分の弱点を知り、改善し、努力を続ける姿勢は最も大切だと思います。その重要な姿勢の基礎を作ってくれたのがReaLでした。訓練中、きつくなったらこのプロジェクトでの経験を思い出し、乗り越えて参ります。
3回のセミナーに参加してくださった参加者の方々に、このような貴重な機会を与えてくださったReaLに、常に親身にアドバイスをくださった5期生の先輩方に、そして沢山のことを教えてくださった西村さんに心から感謝しています。5年後、私の操縦する飛行機に西村さんにご搭乗頂くのが新たな目標です。半年間という短い間でしたが、本当にお世話になりました。また訓練の合間に戻ってきます。ありがとうございました。
実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaL
実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaLは、高校2年~大学4年を対象にコミュニケーション能力、語彙力、人間力を鍛える実践型就活&キャリアデザインゼミナール。机上の論理を学習する大学の講義形式ではなく、リアルな就業現場見学、各業界のビジネスパーソンとの勉強会、実体験に基づいた企業研究、将来のキャリアデザインを行ったうえで納得した内定取得98%の成果をあげ、11年間で900名以上の社会人を輩出している画期的なゼミナール。