ReaLは一見にしかず

はじめまして。今回ブログを担当するReaL6期生、N大学のOです。

この度、12月2日〜3日にかけて神奈川県真鶴の岩漁港で漁業体験をしました。恵比寿22:50発の東海道線に乗り、00:31に真鶴に着きました。真鶴の地に降りた瞬間、人に溢れた都会とは違う澄んだ空気と沢山の星が輝く空は今でも鮮明に覚えています。そして、冬の海の上で、2:00〜6:00の4時間の漁業体験をしました。

深夜早朝の送り迎えと着替え場所を提供して下さった奥津さん、私たちを温かく迎え入れて下さった漁師の皆様に厚く御礼申し上げます。

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〜大漁大漁!〜

満天の星空を見上げながら船で沖まで行き、沢山のかもめに先導されながら定置網の場所へ行きました。定置網の両端に一隻ずつ船をおき、少しずつ網を手繰り寄せました。網を手繰り寄せるお手伝いをさせて頂いたのですが、魚が大漁に泳いでいる重い網を、腰を入れて体全体で引き上げるのは普段の生活では体験し得えないことでした。二隻の間が3メートルから1メートルほどになるまで網を手繰り寄せ、手繰り寄せ終わると機械で網の中にいる魚を引き上げ、船内の水槽に移す作業を見させて頂きました。シイラ、イカ、カサゴ、フグ、アジ、サバ、小さなマグロなどの魚が水槽の中に入れられ、普段見ない量の魚に圧倒されました。水槽を覗いていると、水槽の中の魚を種類別にカゴに分ける作業をさせて頂きました。両手で何匹も捕まえてはカゴに入れ、魚が何箱にも分けられました。冬の冷たい水の中にいる魚を手掴みで分ける作業は過酷でしたが、家庭やお店に流通する前の初回工程の作業ができたことに感動し、また私達が寒い寒いと言っている中で漁師さんは難無く作業を行っており改めてプロの凄さを実感しました。

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魚を分別している間に船は小田原の競り場に着き、さらに魚を大きさに分別して競りに出す状態にする作業を間近で見ました。競り場の様子を見るためにふらふらと場内を見ていると、ストーブの上でさつまあげとはんぺんを焼いている場所を発見し、漁師さんに話しかけると「食ってけ、食ってけ」と私を温かく迎えて下さり、さつまあげとはんぺんを頂戴しました。食べながら漁師さんとお話することができ、漁師さんの優しさに触れることが出来ました。

5:00頃小田原を出発し、岩漁港に戻ってきたのは6:00。もうすっかり日も出て、空は白んでいました。普通の人が起きる時間に漁師さんの仕事は終了し、私達の体験も幕を閉じました。

〜ReaLを知るには百聞は一見にしかず〜

ここで学んだことは2点です。1点目は、獲った魚が全て売られるわけではないこと。水槽から飛び出して船内を跳ねる魚を無視して漁師さんは仕事を進めます。そのため、踏み潰されて死んで商品にならない魚が沢山いました。また、水槽内は息もできないほど魚が敷き詰められ、水槽内の水温が海水とは違うことから次々に魚の動きは静かになります。その魚の中でも、商品にならないものは船の外へ放り出され、かもめの餌となります。獲った魚の何十匹は意味をなさずに死んでいき、人間の食料のために数えきれない命ある魚が犠牲になっていることを改めて知りました。

2点目に、漁師さんは普通の人とは真逆の生活をして魚を獲って下さること。夜中に起きて、仕事をし、朝日が出ると共に就寝をする。極寒の海の上で魚を獲ることは体力的にとても大変なことだと実感しました。

この2点を通して分かる事は、漁師さんと犠牲となる魚がいて、私たちは食を繋げていけることです。小さい頃から多くの命を頂いて、私達は生きていけると教えられて育ちましたが、まさに百聞は一見にしかず。この体験を通して、命の重みを感じました。命を頂いて自分の命を繋げていることに感謝して、一食一食を大切にしたいと思いました。

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実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaL

実践型就活&キャリアデザインゼミナールReaLは、高校2年~大学4年を対象にコミュニケーション能力、語彙力、人間力を鍛える実践型就活&キャリアデザインゼミナール。机上の論理を学習する大学の講義形式ではなく、リアルな就業現場見学、各業界のビジネスパーソンとの勉強会、実体験に基づいた企業研究、将来のキャリアデザインを行ったうえで納得した内定取得98%の成果をあげ、11年間で900名以上の社会人を輩出している画期的なゼミナール。

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